甲状腺から分泌されるホルモンが体に与える影響力

喉仏の下部にある甲状腺は、ホルモンを分泌する事で体全体に大きな影響を与えます。そのため体の機能を正常に動かすべき分泌に不具合が起こると、様々な不快な症状が現れます。 甲状腺から出されるホルモンは代謝のみならず骨や関節に神経系統にも影響力があります。そこで適正かつスムーズな分泌がなされない事によって極度の疲労感や全身のけだるさ、動悸や息切れに不安感やイライラ感、抜け毛やむくみなど多くの症状が現れます。 特に女性には症状が出やすいとされ、更年期障害と似た症状によって発見が遅れる場合も少なくありません。比較的手軽に血液検査や抗体検査で疾患の有無は判明出来るものですが、つい更年期だからと自己判断してしまい、医師の診察を受ける事なく不快な症状に悩んでいる人が多いのも現実です。

代謝異常で体を疲弊させるバセドウ病

多くの人に知られているバセドウ病は過剰なホルモン分泌によって代謝異常が起こり、まるで運動しているかのように激しい動悸や脈打ちなどの症状が出ます。また異常なほどの発汗やのぼせ、さらには代謝が活発化する事によって痩せる場合もあります。 見に覚えがないのに痩せてきたという場合は、この病気の可能性を考える必要があります。精神的にイライラとした気持ちが続き、指が震える症状が出る事もあり、体全体が落ち着かず常に活動しているかのような状態とも言えるでしょう。 そのため異常なほどの代謝の活性化によって体は疲労感を増し、疲れやだるさとなって現れる訳です。そのような状態を放置しておくのは体にとってメリットはありません。そこで検査によって病気が判明した場合は過剰分泌を抑える内科的、外科的、放射性アイソトープ療法を行い治療していきます。

代謝力低下で意欲を失わせる橋本病

バセドウ病とは逆にホルモン分泌の低下によって代謝力が落ち、体内の臓器の働きを弱めるのが橋本病です。同じ器官の病気でありながら、真逆の症状となっているのが特徴的でもあります。 橋本病の症状としては抜け毛やむくみ、やる気の無さや気分の塞ぎ込み、スピーディーな動きが出来ずに動作がもたつくなどがあります。この状態はまさしく更年期障害の症状によく似ているため、女性の場合は注意しなければなりません。 この橋本病の治療は内服薬でホルモン補充を行います。甲状腺の腫れが大きい場合は外科的処置を行う場合もあります。またこれらの病気以外にも腫瘍や腺腫に腺炎などもあり、きちんとした医師の診察による判断が必要となります。そのため体に少しでも違和感を覚えたら、自己判断せずその原因を突き止める必要性を認識しておきましょう。
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