甲状腺とはどのようなものなのか

のどぼとけのすぐ下あたりにある甲状腺は、「ヨウ素」という栄養素を使って体の各部分に指示を出し、体の発育や新陳代謝の調整を行います。そのため、脳や体の各部分の成長をはじめ、体温調整やエネルギー生成を行うために必要な部分となります。そしてこの臓器が身体の状態を一定に保つよう命令を出すためには、脳の視床下部から命令を受ける必要があります。
この臓器から発せられた命令に必要な物質が多すぎる場合は、脳の視床下部から「分泌量を減らせ」と命令が来ます。一方、命令に必要な物質が少なすぎる場合は、脳の視床下部から「もっと分泌量を増やせ」と命令が来ます。
このように、常に血液中に流れる命令に必要な物質の量を調整する必要があります。そしてもし分泌量が多すぎたり少なすぎたりしてしまうと、身体に異常が生じるようになってしまいます。

働きが強すぎるとどうなってしまうのか

甲状腺は通常、常に身体の状態を一定に保つために命令を出す量を調節しています。しかし、「バセドウ病」になると、命令に必要な成分の分泌を促す成分が過剰に作られるようになります。すると、身体に出される命令も多くなってしまいます。
新陳代謝が異常に促進されると、身体に様々な症状が現れるようになります。具体的には、汗が多く出る、脈拍数が増える、身体が火照る、イライラする、眠れない、排便の回数が増えるといった症状が現れます。
これは新陳代謝が促進され、身体から発せられる熱が多くなるために起こる症状となります。これらの症状が現れた場合は、検査を行い、「バセドウ病」と認められる場合は、薬を使って治療を行っていきます。また、場合によっては手術によって治療する場合もあります。

働きが弱すぎるとどうなってしまうのか

「橋本病」などで甲状腺の働きが弱くなりすぎてしまうと、今度は命令を出す物質の量が少なくなってしまいます。すると新陳代謝が低下し、エネルギーが十分に生み出されなくなってしまいます。すると、身体はエネルギー不足の状態となり、熱量が低下することによって様々な症状が現れるようになります。
具体的には、汗が少ない、寒がり、脈拍数が少ない、気力がない、常に眠い、便秘といった症状が現れます。これらの症状は、体内で発せられるエネルギー量が少ないために起こります。
そしてこれらの症状が出る原因としては、「橋本病」が挙げられます。また、「バセドウ病」等を手術で治療した場合も陥りやすくなります。そして改善のためには、なぜ働きが低下したのか原因をはっきりさせてから治療を行う必要があります。

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